3Dソフトの移り変わり scince2013

 私たちが活動をはじめた2013年頃では、3Dプリンタで生成する3Dモデルを作成する3Dモデリングソフトは、初心者の向けとしてはAutodesk社から無料で提供されている「123D Design」が最適とされ、私たちもこのソフトを使いこれまでの3Dモデルをつくってきました。

 その後、その上位ソフトとして、同じく無料で同社から提供されている「Fusion360」が紹介されました。このソフトはより高度なモデリングが可能であり、設計上の計算なども自動で行われたり実際のプロダクトデザインに必要な機能を持っているものでした。また、次々に革新的な機能が追加され、様々な操作技術修得セミナーも開催され(大都市だけですが・・)、全世界の3D CADソフトのスタンダードを狙って精力的なプロモーションが展開されています。
 そんな中で、2017年1月に「123D Design」の提供サービスが終了し、既にDesktopにダウンロドしているソフトは使えますが、新たにダウンロードしたり、クラウドでのサービスを受けることができなくなりました。

 初心者に毛の生えたレベルのメンバーは当惑しましたが、3Dモデリングを仕事にしたい!と果敢にFusion360に取り組み、資格習得にチャレンジする人や、パソコンに残っている「123D Design」と併用しながらFusion360をぼちぼち独学で修得しているファクトリーメンバー、「123D Design」でぜんぜん大丈夫、と言って今もそのままのメンバーも居たりとそれぞれです。
 そこで、ファクトリー設立後の活動で、3Dモデリングに興味を持った方への最初のご案内として、Autodesk社からクラウド型で提供されている「TinkerCAD」を『はじめての3Dモデリング』用のツールとして取り上げることにしました。

初心者に最適なTinkerCADの使い方まとめ

 それでは、3Dプリンタで不便改善グッズづくり活動に興味を持って、「自分でも3Dデータがつくってみたい」と思った方向けに、3Dデータを作成するソフトをご紹介します。

 インターネット上に点在している、とても分かりやすくて実用的なサイトや動画をご紹介します。
 まずは、「自分で立体の造形物をつくることができる!」という楽しみからスタートしてください。

Autodesk社のアカウントをつくる

Tinkercadのサイトにアクセスして、サインインをします。
TinkercadサイトURL  https://www.tinkercad.com/

 

※操作に迷った時は、こちらを参考にしてみてください。
■Tinkercadとは?
http://lecture.nakayasu.com/?p=261
「lecture.nakayasu.com」提供コンテンツで、とても分かりやすく解説してくださっています。

tinkercad 基本操作の説明は、こちらをご紹介します

■keicode.com技術入門シリーズ「3Dプリンタ入門」で順序を追って、丁寧に解説されています。動画での解説シリーズも紹介されています。

1.Tinkercad の基本的な使い方
http://3dprint.keicode.com/modeling/tinkercad.php

2.Tinkercad の概要
http://3dprint.keicode.com/modeling/tinkercad-overview.php

3.Tinkercad を使った簡単な3次元オブジェクトの作成方法
http://3dprint.keicode.com/modeling/tinkercad-modeling-1.php

4.Tinkercad で視点を変える方法
http://3dprint.keicode.com/modeling/tinkercad-camera.php

5.TinkerCAD でシェイプのサイズ・形と場所を変える方法
http://3dprint.keicode.com/modeling/tinkercad-size-move.php

6.Tinkercad の作業平面の使い方
http://3dprint.keicode.com/modeling/tinkercad-work-plane.php

6.Tinkercad での穴の使い方
http://3dprint.keicode.com/modeling/tinkercad-hole.php

7.Tinkercad で作成したオブジェクトから 3D プリンター用のモデルファイルを出力する方法
http://3dprint.keicode.com/modeling/tinkercad-generate-3dprint-file.php

YouTube「tinkercad 使い方」検索結果ページ

tinkercad 操作の具体例は、こちらをご紹介します

 ファクトリーと同じような判断で、Fusion360の前に、tinkerCADからはじめてはどうか?というスタンスでの解説です。

■モバイルデザイン考 第108回 (2017年5月8日更新)
特別企画:TinkerCADで3D CAD事始め

第1回「TinkerCADとモノ作りデータ共有サイトThingiverseの概要」
http://www.pdweb.jp/column/c_md/c_md108.shtml
「ご紹介する3D CADは、オートデスクのWebアプリ「TinkerCAD」。同社の製品としては、今はハイエンド3D CADの「Fusion 360」が有名だが、ここでは、機能は限られるものの工夫次第で応用が効き、エントリーユーザーにも簡単に扱うことのできるTinkerCADをメインに記事を進める。初めての人も対象にしているため、本ツールで基礎知識を得て、もしそれ以上を望む場合に、Fusion 360へのステップアップを考えるほうが取り組みやすいと考えた。」

第2回 簡単なスマートフォンスタンドを作る(加算式)
http://www.pdweb.jp/column/c_md/c_md109.shtml
「TinkerCADによる3D CAD入門の2回目となる今回は、簡単なスマートフォンスタンドを作ってみる。基本となる3D図形をリサイズしたり傾けたりして組み合わせていく、足し算的なモデリング手法の基本を、まずは身につけていこう。」

第3回 続・簡単なスマートフォンスタンドを作る(減算式)
http://pdweb.jp/column/c_md/c_md110.shtml
「前回は、TinkerCADの基本シェイプを付け足(加算)していくことでスマートフォンスタンドを作ってみたが、今回は、1つの基本シェイプから別の基本シェイプを削ること(減算)によって、同じスマートフォンスタンドでもフォルムの異なるものを造形してみることにする。
併せてスピーカーホールを設けることで、下向きのスピーカーの音を前面に導き、音楽などの再生音を聞き取りやすくする機能も盛り込んでみた。」

第4回 既製データをカスタマイズして名前入りイヤフォンラップを作る
http://www.pdweb.jp/column/c_md/c_md111.shtml
「今回は、箸休め的に、「Tingivers」にある既製のイヤフォンラップ(イヤフォンコードを巻きつけ、絡まることなく持ち歩けるようにするケーブル・マネージャ)のデータに手を加えて名前を入れ、自分用にカスタマイズする手順を説明する。
この方法は、スマートフォンケースなど、公開されている他の3Dデータにも適用できるので、手間をかけずに自分や家族のためのアイテムを用意したい場合などに便利である。」

第5回 ミニ四駆ボディを作る(前編)
http://www.pdweb.jp/column/c_md/c_md112.shtml
「では、短期連載の締めくくりとして、今回と次回の2回に分けて、ミニ四駆のボディを作ってみることにしよう。
例によって、図版点数が多めだが、それは参考になりそうなノウハウをできるだけ詰め込み、可能な限り細かな操作まで視覚的に見られるように配慮したためである。キーとなる操作は基本的に今まで学んだことの繰り返しに過ぎないので、安心していただきたい。
操作が複雑なのではなく、ある程度ディテールを充実させようとすると、どうしても手順が増えるという、デザイン作業にありがちな流れになっているということなのだ。」